コラムコラムColumn

善院のスーパー人材

2022.10.28医院長 桒原

善院の開院を何より楽しみにしているのは、実は私自身である。


助産師の元山先生、そして保育士の川原先生と仁木先生、この方々は私が母親として子育て中に出会った恩人なのである。求人募集して集めた先生ではない。
小児科の先生においても、紹介を受けてお会いしたが、経験と知識はもちろんのこと、とにかく人格が素晴らしい。医師としてだけでなく、言葉のひとつひとつにその温かい人柄を感じる。


子育て中の母親は、常に不安で孤独と隣り合わせである。孤独との闘いといっても過言ではないだろう。
家族の支えの調和が合わなかったり、子どもの予期せぬ個性や成長の方向に困惑したり、母親としてどうしたらよいか悩む日々である。私自身も故郷はなれたところでの育児と仕事との両立に、孤独感を十分味わった。いや、周囲からの温かい救いの手に気づかず、さらに己のSOSの出し方すら分からなかっただけなのかも知れない。
その時に、出会った恩人たちである。言い換えれば、先生方に出会わなければ、子育てや仕事はできなかったと確信する。
自身の経験もあり、現代を生きる女性は、自分の味方をたくさん作ることが何よりの秘策だと信じている。どのような味方をもつかが、その人の賢さだとさえ思う。
女性の社会進出が進む中、様々な家族を取り巻く環境が変化し、女性の生き方にもあらゆる選択が可能となった。その一方で母親においては子育てしにくい世の中になった。



専門家として、女性として、これまで多くの人生を支えてきた素晴らしい先生たちの集結に、善院において、どんなドラマが繰り返されるのか心が躍る。